2021年度 第59代理事長 柳川 太郎

『はじめに』

人類を震撼させた新型コロナウイルスによるパンデミック。人とモノの移動が世界的に停滞し、経済に深刻な打撃を与える他、社会活動や人的資本の発展に対しても、長期にわたる甚大な影響が生じる可能性を秘めています。青年会議所も例外ではなく、これまでは対面での活動や、多くの地域市民の意識を変革する為に、時間と場所を共有する運動発信が肝要でした。しかしながら活動に大きな影響を受け、自粛の選択を余儀なくされた後、経済や地域社会の停滞を危惧し導き出した、ICTを駆使した活動に一筋の光明を見出しました。この混沌とし誰もが暗い闇を感じる時代だからこそ、青年会議所運動における力は計り知れないものがあり、ニューノーマルに突入する現在、今一度襟を正し、戦後の復興を果たした先人達の創始の精神を尋ね行動することが己を変え、愛するまちに種を蒔くことが出来ると信じています。

「新日本の再建は我々青年の仕事である」(東京青年会議所 設立趣意書) 1949年、戦後の焼け野原を前に、戦後の経済復興と、国際社会への復帰を夢見て始まった青年の運動。その志は全国へと伝播し1963年、私たちが愛するまちにも青年会議所が誕生しました。以来、私たちが成すべきことがある確固たる信念と志を立て、常に国難と向き合い、地域の政治を動かし社会を変える政動社変の精神で、青年しかできない解決策を導き出してまいりました。自明のことですが、未来は私たちにかかっており、連綿と受け継がれた現在の先に、明るい未来が差し込むことを確信しています。

私たちは、感謝と奉仕の心で青年会議所運動に取り組み、その活動を通して己を磨き、友情を育み、価値観を踏み外すことなく歩み続けなければなりません。そして、故きを温ねて新しきを知り、時代に即した形で変わり続けるからこそ、愛するまちにおいて青年会議所の存在意義を示せると解釈しています。大きな変化を求められる時代だからこそ根幹を見つめ直し、青年経済人として進取の精神とJAYCEEとしての使命感を持って未来へ向けた進化を図ってまいります。


『未来を創る人財の育成』

「明るい豊かな社会の実現」のためには、各々が能動的な運動を継続することが重要となります。しかし現在、各地の青年会議所は会員の在籍年数の短期化が問題となっており、当青年会議所でも同様の問題を抱えています。会員を増やしても人材育成が追いつかなければ、長年継承されてきた事業や運動の質は下がり、やがて形骸化してしまいます。このような状況のなかで、私たちの運動を継続し、発展させていくためには、青年会議所運動の根幹である理念や知識を会員と共有し、創始の精神を次代に引き継ぐことが責務であると考えます。

そのためには、次代を見据えた人材の育成が最大の鍵となります。そこで、当青年会議所以外で行われる活動や運動の他、日本青年会議所の研修プログラム等、多種多様にある自己成長の機会を最大限に活用し会員の学びの幅を広げ、多くの知識の習得につなげてまいります。組織全員が青年会議所の理解を深め、自己研鑽し、青年経済人として地域に必要とされる人材へと成長することで、当青年会議所での運動の意識も高まるのです。

その結果、能動的となった会員が、今まで以上に社会から必要とされる人材へと成長し、その行動が地域市民の心を揺らし、その波紋が広がることでまちの未来に寄与する大きな潮流となると確信しています。


『未来を創るまちづくり』

このコロナ禍において、まちづくり運動を行うためには多くの課題を乗越えていかなければなりません。このような中で「明るい豊かな社会の実現」を目指すためには、地域市民にそのまちの魅力をしっかりと認識し、地域を愛していただく必要があるのではないでしょうか。

我がまち秦野では食用八重桜の出荷量が全国第一位を誇り、丹沢の山々を水源とする豊富な湧水は全国名水百選にも選ばれています。私たちは、この地域資源を最大限に活用した運動を構築し、コロナ禍においても多くの市民に地域の魅力を伝え、さらには地域愛を育んでまいります。

また、当青年会議所の伝統事業である「ジャンボ火起こし綱引きコンテスト」は、多くの市民が参加するため、2015年に国連で採択された、2030年までに達成すべき17の国際的価値観である『SDGs』を広める最良の機会でもあります。コロナ禍で世界中の目標達成に向けた取り組みが後退している今だからこそ、我々が今後10年間で取るべき行動について、本事業を通じて市民とパートナーシップを構築して、一人ひとりの意識を変え、SDGs達成に寄与してまいります。

まちづくり運動は、会員にとっても有益なものでなければ自己の成長へと繋げることが出来ません。会員が運動に向き合い、自らが考えて学び、能動的な行動を起こすとともに、会員自身も愉しめる事業を構築して、一人ひとりの成長にも繋げてまいります。


『未来を創る人財拡大』

青年会議所の永遠の継続事業と言えば会員拡大ではないでしょうか。私たちはなぜ会員拡大をしなくてはならないのか、それは組織の存続のためだけではなく、「自分たちの住むまちをより活性化させたい」「自己研鑽し社会の活力を高めたい」「地域の子どもたちの未来を輝かせたい」そのような地域の発展へと寄与する気概を持った仲間を一人でも増やし、地域に貢献するためであります。

かつて当青年会議所では、90人以上の会員が在籍しておりました。しかし、現在では全国的に会員の減少が叫ばれており、多くの会員が在籍していた時代と現在とでは、会員拡大の方法そのものを変えなくてはなりません。

コロナ禍での経済の悪化や、従来の会員拡大活動の自粛があり、ニューノーマルな拡大活動が求められているからこそ、この時代では多くの地域市民に、当青年会議所の活動や運動を知ってもらうことで共感を抱き、同じ想いをもった同志が増えるものと信じています。

新たな仲間が加わることは、次代へと繋げるための組織力の向上につながり、運動をこの地域に今まで以上に、力強く展開していくことができると考えます。そして会員一人ひとりが青年経済人として成長することで、多くの市民が地域に必要な組織であることを認識し、結果として地域の貢献に繋がるのです。


『むすびに』

青年会議所には多くの学びの機会や出会いがあります。しかし、40歳で卒業となり、その限られた時間の中で、多くの学びを得ること、多くの仲間と出会うことは全て、自分自身の行動次第です。

自己成長の為だけではなく、利他の心を持ち活動をすれば、自分ひとりでは乗り越えられない困難な壁に遭遇した際、ともに苦しみ、辛い壁を乗り越え喜びを分かち合える仲間が出来ていることでしょう。私自身も様々な壁にぶつかりましたが、仲間達の叱咤激励を受けながら乗越え、成長してきました。積極的に活動に参加し、愉しみ、考えることが、学び多き青年会議所で、最大限の自己成長へと繋がると確信しています。

青年会議所の門を叩いてから9年、これまでに得てきた経験や考えを、次代を担っていく会員に伝播し、活動や運動を通じ「明るい豊かな社会の実現」へ向け、能動的に活躍する人財へと飛躍的に成長させます。


【基本計画】

基本理念

己を成長させ

能動的に活躍する人財が

未来を創る


基本方針

未来を創る人財の育成

未来を創るまちづくり

未来を創る人財拡大


スローガン

人財



組織図