2019年度 第57代理事長 岩田 純一

『はじめに』

「日本の青年会議所運動は戦後の荒廃の中から経済再建の使命に燃えた、祖国を愛する青年のやむにやまれぬ情熱が生み出した自然発生的運動であり、いかなる団体の紐付きにもならず、断固青年の団体としての自主性を貫く青年らしい気概をもって創設されました。」(BIBLE OF JAYCEEより)

戦後の経済再建に端を発する日本の青年会議所運動は、日本の経済成長に大きく寄与し現代社会の礎を築きました。そして現在では、地方創生や事業創出を軸としたまちづくり運動や、教育再生を軸とした青少年育成運動、全国の地域に根付くJAYCEEの繋がりを活かした災害時の相互連携等、私たちに求められる運動は多岐にわたります。しかし、「明るい豊かな社会」の実現を目指す運動の本質は、いつの時代でも変わることなく連綿と継承されております。

祖国を愛する青年の情熱はこのまちにも伝播し、1963年に21人の誇り高き青年が立ち上がり、秦野青年会議所は誕生しました。その頃国内では、高度経済成長に沸く一方で急速な工業化に伴う環境破壊問題が表面化し、秦野市も例外ではありませんでした。このような背景のもと、私たちの先輩は「明るい豊かな社会」の実現へ向けて運動し、自然という市民共有の財産を保全、保護し、更には再生すべき事の重要性を社会に発信し続け、人と自然が共存するこのまちの礎を築き上げました。

現在、当青年会議所が掲げる運動指針「みどり燃ゆる水清らかな心のまち秦野」は、創始から必然と受け継がれた私たちの運動の精神を表したものであります。私たちは、先輩方が築き上げた青年会議所の一員である事に誇りを持ち、今後も後世に継承し果敢に前進し続ける必要があります。何故ならば、地域が抱える問題はまちづくりの先駆者である私たちが解決へ導き、そして、私たちの意志でこのまちの未来を変え、「明るい豊かな社会」を実現させなければならないからです。


『誇りをかけた会員拡大』

全国各地の青年会議所では、会員の拡大が大きな課題となっております。卒業制度のある青年会議所では、常に新たな仲間を迎え入れなければ会員数は自然と減少します。その結果、運動そのものの縮小を余儀なくされるだけでは無く、やがては組織が絶える可能性もあります。これらの問題は当青年会議所に置き換えても例外では無く、設立時の会員数を下回る現在、今まで以上に幅広く運動を展開していくには常に仲間を増やし続ける事が急務です。

その為には、まず私たちが日々の活動や運動を心から愉しみ、何事にも真剣に取り組み、未来の仲間たちに青年会議所の魅力を伝えていかなければなりません。そして、常に危機意識を持ち、会員拡大の意義、目的、必要性を皆で共有する事が重要であり、過去の成功例や失敗例に捉われずJAYCEEの誇りをかけて即時行動に移す事こそが成功への近道だと確信します。立ち止まっている時間はありません。秦野青年会議所の未来の為に、このまちの未来の為に、全身全霊をかけ必ず会員の拡大を成し遂げましょう。


『誇りをかけたJAYCEE育成』

現在、全国の青年会議所メンバーの平均在籍期間は5年未満と言われており、経験の浅い会員が組織の中核となり、新たな仲間に対して青年会議所の意義を伝え、そして組織運営をしていかなければなりません。これは、当青年会議所も現実の問題として受け止め、会員拡大と共に直ちに取り組まなければならない課題の一つです。このような現状の中で、会員の資質を高め一人ひとりが高い意識を持って有益に活動する為には、限られた時間の中で如何に深くJAYCEEの誇りを学ぶ機会を与えるかが重要であります。

そこで、JAYCEEとして求められるものを伝える為に、日本青年会議所が推奨するセミナーを積極的に取り入れると共に、日本青年会議所や神奈川ブロック協議会が主催する事業への出席を通じて、青年会議所の可能性を肌で感じ、自身の知見をより深めてまいります。また、同年代の高い意識を持った新たなJAYCEEとの出会いは刺激的で己の可能性を広げる最良の機会となる事から、出向の必要性も積極的に唱えると共に、新たなステージに立って挑戦をする同志を仲間で支え合うことで、相互協力の精神も育んでまいります。各地の同志と触れ合う事で得られる経験は、会員にとって貴重な財産になります。「外を見て内を知る」という言葉の通り、新たな視点で当青年会議所を知る良いきっかけにもなる事から、一人ひとりが感じたJAYCEEの誇りを共有し、秦野青年会議所の成長にも繋げてまいります。


『誇りをかけた組織変革』

参加意識の低下により組織の弱体化が問題視される現在、改めて原点に立ち返り青年会議所とは何か、私たちは何の為に、誰の為に日々活動をしているのかを見つめ直す時だと感じます。苦労の過程を避け、ただ親交を深める事が目的であれば青年会議所に在籍をする意義はありません。私が考える青年会議所活動とは、日々の活動を通じ互いに切磋琢磨しながら様々な困難を乗り越え、共に成長して、皆で一つの目標へ向かって事業を創り上げる過程が最も意義ある時間だと考えます。そして、この過程があるからこそ事業後に得られる達成感が大きく、その達成感を他の会員と共有して互いに労を分かち合う事により、仲間との関係が深まり強固な組織へと繋がるものと確信しています。

そこで本年は当青年会議所の誇りをかけ、積極的な組織変革に取り組んでまいります。まず、一人でも多くの会員に例会担当者として事業構築の機会を与え、互いに切磋琢磨して経験を積みながら存分に愉しみ、真の「仲間」という絆で結ばれた強固な組織の再形成を成し遂げてまいります。更には、全会員が高い意識を持って、積極的に責任ある立場での活動を自らの意思で望むよう、意識改革にも力を注いでまいります。そして、日頃から交流を大切にし、青年会議所活動の愉しさを皆で共有して次年度以降も組織の中核として活躍する仲間を増やし、将来にわたり揺るぎ無い組織の変革に邁進いたします。


『誇りをかけたまちづくり』

秦野たばこ祭における「ジャンボ火起こし綱引きコンテスト」は、秦野青年会議所が誇る市民参加型の継続事業であり、幅広い年代の先輩方と現役会員の心を繋ぐ伝統事業です。「継続は力なり」という言葉の通り32年という永きにわたり先輩方から連綿と継続してきたからこそ、当青年会議所は社会から着実に信頼される力をつけ今日まで成長してきたものと考えます。そして、組織の成長と共に地域への効果も相乗的に表れ、市民に対して運動が広がったものと確信しています。一方で、青年会議所運動とは未来を創造する運動である為、近年では本事業の継続の是非を問う意見も上がっておりますが、成熟した事業だからこそ求められるハードルは高く、組織力が試される場でもあります。

そこで本年は、会員を増やし、仲間の成長を経て、本事業を通じ生まれ変わった組織の力が存分に発揮され、皆で愉しみ、そして達成感を共有する事ができるよう、秦野青年会議所の誇りにかけて、最高の事業を開催する事をここにお約束いたします。


『むすびに』

人は苦境に陥った時、その壁を乗り越える為に本来の能力以上の力を発揮する生き物です。では、その力を引き出す根源は何か。それは、心の奥に秘めた己の「PRIDE」が自らを突き動かすからこそ、今までに無い大きな力を発揮できるものと確信しています。そして、今こそ、己の「PRIDE」が試される時なのです。私は、この一年間、如何なる時でもJAYCEEとしての誇りを持ち続け、何事にも全力で真剣に愉しみ、果敢に前進し続ける事を約束します。


【基本計画】

基本理念

如何なる時でもJAYCEEとしての誇りを持ち

真剣に愉しみ、果敢に前進し続ける事で

組織は生まれ変わり、このまちの未来を変える


基本方針

誇りをかけた会員拡大

誇りをかけたJAYCEE育成

誇りをかけた組織変革

誇りをかけたまちづくり


スローガン

PRIDE(プライド)



組織図